「とりあえず」で始めたフリーター生活は、いつまで続ける予定ですか?
大学を中退して、すぐに次の進路を決められないことはあります。
ひとまずアルバイトを始める。生活費を稼ぎながら少し休む。その間に、これからのことを考える。
それ自体が問題なのではありません。
気をつけたいのは、「とりあえず半年」のつもりだった時間が、いつの間にか1年、2年、3年と延びていくことです。
大学中退後にフリーターをしているなら、「フリーターだから大丈夫か」と考えるより先に、一つ確認してみてください。
自分は、いつまでフリーターを続けるのか。
この記事では、ここから考えていきます。
大学中退後にフリーターになること自体が問題ではない
大学を中退した直後は、気持ちの整理がついていないこともあるでしょう。
就職するのか。別の学校へ行くのか。資格を取るのか。そもそも何をしたいのか。
すぐに答えが出ないこともあります。
そんなとき、アルバイトをしながら生活を立て直す期間をつくるのは、一つの選択肢です。
大学中退後の進路を整理した記事でも、フリーターは7つの進路の一つとして挙げました。
→ 大学中退、その後どうなる?7つの進路
ただし、ここには一つ注意点があります。
フリーターは「次を考えるための期間」にもなれば、「次を考えなくても生活できる状態」にもなる。
同じフリーターでも、この違いは大きいです。
「半年だけ」と「気づいたら3年」は違う
たとえば、二人の大学中退者がいたとします。
一人は、「半年間アルバイトをしながら就職先を探す」と決めています。
もう一人は、特に期限を決めず、「そのうち何か考えよう」と働いています。
今この瞬間だけを見れば、二人とも同じ「大学中退後のフリーター」です。
でも、半年後はどうでしょうか。
前者は、求人を調べたり、履歴書を書いたり、必要なら資格について調べたりしているかもしれません。
後者も、もちろん途中で進路を決める可能性があります。ただ、期限がなければ「今月じゃなくてもいい」が繰り返されることもあります。
問題は、フリーターという肩書そのものではありません。
「いつまで」を決めないまま、時間だけが過ぎていくことです。
なぜ「とりあえず」が長くなりやすいのか
フリーター生活には、すぐに困らない面があります。
アルバイトへ行けば収入が入る。毎日の予定もある。職場に人間関係もある。
そのため、「今すぐ何かを決めなければ生活できない」という状態ではないこともあります。
だからこそ、
「もう少し落ち着いてから」
「来月から考えよう」
「やりたいことが見つかってから」
と、進路を考える時期を先に延ばしやすくなります。
しかも、大学中退後は「自分は何をしたいのか」だけでなく、「中退した自分でもできるのか」という不安が重なることがあります。
調べるのが怖くなる。
応募するのが怖くなる。
友人と比較するのが嫌になる。
すると、「今のアルバイトを続ける」という選択が、一番楽に感じることがあります。
これは、フリーターが悪いという話ではありません。
決めないことにも、居心地のよさがあるという話です。
では、何年までならフリーターで大丈夫なのか
「大学中退後、フリーターは何年までなら大丈夫ですか?」
数字で答えが欲しくなるかもしれません。
ただ、ここで「○年なら大丈夫」「○歳を超えたら手遅れ」と一律に線を引くことはできません。
就職先によって採用条件は違います。これまでの経験や、アルバイトで何をしてきたかも人によって違います。
目指している仕事も違います。
だから、このサイトでは「何年まで」という数字だけで判断しません。
代わりに確認したいのは、
その期間に、次につながるものが増えているか。
です。
たとえば、同じ1年間でも違います。
アルバイトだけを続けて、何も考えなかった1年間。
生活を立て直しながら求人を調べ、応募を始めた1年間。
資格取得に向けて勉強した1年間。
自分に必要な進学先を調べた1年間。
どれも履歴書上の期間は「1年」です。
でも、その1年の意味は同じではありません。
フリーターを続けるなら、まず期限を決める
難しい計画を作る必要はありません。
まず、
「この働き方を、いつまで続けるのか」
だけ決めてみます。
3か月後でも、半年後でも構いません。
大切なのは、その日に必ず正社員になっていなければいけない、ということではありません。
その日を、次の進路を決める期限にします。
たとえば、
「半年後までに正社員の求人へ応募する」
「3か月で興味のある仕事を3つ調べる」
「今年中に資格を取るかどうか決める」
「通信制大学や専門学校の条件を調べる」
これなら、「人生を決める」よりずっと小さな行動になります。
期限があると、今やることが見えやすくなります。
正社員を目指すなら、求人を一度見てみる
「いつか正社員になりたい」と考えているなら、最初から応募する必要はありません。
まず求人を見るだけでも構いません。
どんな仕事があるのか。
学歴条件はどうなっているのか。
未経験でも応募できるのか。
どんな経験や資格が求められているのか。
実際の条件を見ると、自分が思っていた「大学中退者には無理」と、求人に書かれている条件が違うことがあります。
反対に、「この仕事は大卒が条件なんだ」と分かることもあります。
どちらでもいいのです。
頭の中だけで将来を考えるより、実際の条件を見た方が次に必要なものが分かります。
大学中退後の就職については、こちらで詳しく整理します。
→ 大学中退でも就職できる?現実と選べる進路
就職だけが次の選択肢ではない
フリーターから抜けることを考えると、「正社員になるか、このままか」の二択になりがちです。
でも、大学中退後に選べる道はそれだけではありません。
目指したい仕事に資格が必要なら、資格を取る。
専門的な技術を身につけたいなら、専門学校を検討する。
もう一度大学卒業を目指したいなら、編入や通信制大学について調べる。
自分が何を手に入れたいかによって、次の行動は変わります。
大学中退後に専門学校へ進む選択肢については、こちらで整理します。
→ 大学中退から専門学校へ行くのはあり?
大学への編入や学び直しを考えるなら、こちらです。
→ 大学中退から編入できる?昔の単位は使える?
→ 大学中退から通信制大学へ。入り直す方法
重要なのは、大学へ戻ることでも、正社員になることでもありません。
「今の自分に足りないものは何か」を考えて、そのための道を選ぶことです。
アルバイト経験も、何も残らないわけではない
フリーター期間について、
「履歴書に書けるものが何もない」
と感じる人もいるかもしれません。
ただ、アルバイトでも仕事は仕事です。
接客をしていた。
売上管理をしていた。
新人へ仕事を教えていた。
クレーム対応をしていた。
在庫を管理していた。
長期間、同じ職場で働いていた。
実際に何をしてきたかは、人によって違います。
もちろん、アルバイト経験があれば就職で必ず評価される、という意味ではありません。応募先によって求められる経験も違います。
ただ、「フリーターだった」という一言だけで、自分の経験を全部ゼロにする必要もありません。
何を担当し、何ができるようになったのか。
一度、書き出してみてください。
大学中退という経歴を履歴書でどう扱うかは、こちらで整理しています。
→ 大学中退は履歴書にどう書く?書き方と注意点
一番避けたいのは、自分で「もう遅い」と決めること
フリーター期間が長くなると、
「今さら就職しても遅い」
「大学中退だし、まともな会社は無理だろう」
「もうこのままでいい」
と思うことがあるかもしれません。
ここで注意したいのは、実際の求人や進学条件を確認する前に、自分で選択肢を消してしまうことです。
応募できない求人はあります。
条件を満たさない学校もあります。
だから、何でもできるとは言いません。
でも、
「できないことがある」と「もう何も選べない」は同じではありません。
大学中退後に残っている選択肢は、人によって違います。
だからこそ、頭の中で人生全体の結論を出す前に、一つずつ確認していきます。
→ 大学中退で人生終了?失ったもの・まだ残っているもの
「このままで大丈夫?」と思った今が、期限を決めるタイミング
大学中退後にフリーターをしていること自体で、人生が決まるわけではありません。
今のアルバイトが楽しいなら、それも事実です。生活を立て直すために必要な期間なら、その時間にも意味があります。
ただ、「このままで大丈夫かな」と検索したのであれば、どこかで今の状態がずっと続くことに不安を感じているのかもしれません。
なら、今日すべてを変える必要はありません。
まず決めるのは、一つです。
「とりあえず」を、いつまでにするか。
その期限までに、就職するのか、資格を取るのか、進学するのか、それとも別の道を選ぶのかを考える。
フリーターを続けるかどうかより先に、自分で次に考える日を決めておく。
それだけでも、「なんとなく続く時間」から「次を考えるための時間」に変わります。